こんにちは、忖度CPAです。
今日のテーマは、6つの事の内の5つ目、出世するためのチームのパート2になります。
前回、下記にてチームのパート1「部下を育てる方法」についてご紹介しました。
一方で本日は、②上司を動かす方法についてお伝えします。いわゆる「ボスマネジメント」ですが、これは苦手な方も多いのではないでしょうか。何故か上司と馬が合わない、意見が対立してしまう、自分は頑張っているのに評価してくれない、等々、上司への不満は枚挙にいとまがありませんよね。
こんな状況を脱し、上司と良い関係を築いて評価を上げるためには、結論から言うと、②の方法は早めの意見申し立て、信頼を得る、メリットを与える、の3つです。
まずは意見の申し立てからですね。
あなたは、上司に自分の意見を伝えていますか?上司の言ったことをただ実行しているだけではありませんか?
上司というのは、部下が思っているよりもずーーーっと「ただの人間」であり、「孤独」なのです。まずはこの基本イメージを持ちましょう。そう、ただの人間なのです。上司だからといって、「完璧な人間」でも「孤独に強い」訳でもありません。もちろん、出世する人間には一定の特性があり、ストレス耐性が強かったりするものですが、それは仕事の観点から見た時に「優秀」と評価されるだけであり、全ての観点で見た時に「完璧な人間」という訳ではありません。
以上を踏まえると、あなたが上司だった時に、「自分の言ったことを盲目的にこなしてくれるロボットような部下」と、「ちょこちょこ意見を言ってくるけど、自分で考えて行動してくれる部下」のどちらが頼もしいでしょうか。答えは明白、圧倒的に後者ですよね。そうなんです。意見してくれる部下の方が頼もしいのです。
このことから、日頃仕事をしていて感じる疑問や矛盾、改善できると思う点は、必ず上司に伝えましょう。どんな小さなことでも大丈夫です。伝える際の優先順位としては、「まず伝える→もし余裕があればタイミングを見計らって伝える」です。伝えること自体に慣れた人は、上司が忙しそうなタイミングではないか、何か新しいアイディアを待っているタイミングかどうか、などを考えながら伝えられると、よりベターです。
次に、信頼を得る、です。
これも上司から評価を受けるためには必須の事項です。信頼を得るための方法は1つだけ、「自分の目・耳で確認したことを正確に報告する、確認できていないものはすぐに確認し再度報告する。もらったアドバイスはまず一回試してみる。」です。言い換えると、「この部下が言うのであれば本当にそうなんだな」と思ってもらえるかどうかです。
例えば、「先日顧客に提示した見積り書の件、○○部署に確認しないといけない質問が来てたと思うけど、○○部署にはもう確認しましたか?」と部下に聞いた時に、「大丈夫だと思います。」のような回答をする部下がいたら、信用できますか?「○○部署に聞いた上での”大丈夫”なのか、聞いてないけど自分で判断した上での”大丈夫”なのか、”思う”って何なのか」等々、疑問が湧いてきますよね。このように、事実と判断が混ざってしまっているような曖昧な回答はNGです。もちろん、既に○○部署に確認済なのが一番優秀な部下ですが、もしまだ確認ができていなかったとしても、「すみません、まだ確認できていませんでしたのでこのミーティングの後にすぐ確認します。」の方が、「大丈夫だと思います。」よりも良い回答です。むしろ、本当に確認済だったとしても、「大丈夫だと思います。」という回答をしてしまったら、上司から受ける評価としては、「すみません、まだ確認できていませんでしたのでこのミーティングの後にすぐ確認します。」の方が高くなるでしょう。それぐらい、上司は「事実を正確に把握」したいのです。事実と判断はしっかりと分けて、○○部署に確認済なのか未確認なのかをはっきり回答した上で、自分はこう思う、という意見を添えればいいのです。
最後に、メリットを与える、です。
ボスマネジメントの究極のコツは、上司を「顧客のように扱う」ことです。
例えば、自分が作成した見積書について、顧客から重箱の隅をつつくような質問をされた時と、上司から同じような質問を受けた時、どちらがイラっとしてしまいますか?恐らく、多くの方が後者だと思います。ここで、上司を顧客だと思い込むようにすると、まずは最初のイライラを軽減することができます。そして、真摯に質問に対応する気持ちを作った上で、次にするべきことは、質問への回答に付加価値をつけることです。
例えば、その質問が「xxの材質を使った場合の金額がこれなのであれば、△△の材質に変えると金額はどう変わるのか?」というものだったとします。その時、△△の材質に変えた場合の金額だけでなく、□□の材質の場合、☆☆の材質の場合、のように、まだ聞かれていないけど質問に関連して聞かれそうな点も調べておきます。そして、回答の際に、「ちなみに....」と添えつつ調べた内容を伝えると、質問者側としては「丁寧に調べて対応してくれた」という気持ちになります。こうすると、追加質問は防げる上に、信頼を得ることができるため、結果的に今後は重箱の隅をつつくような質問を受けることが減るでしょう。このように、上司を顧客のように扱い、質問や依頼された仕事に対して付加価値をつけて回答・報告することで、上司にとってはメリット(他の人にその仕事を振った場合と比べて、追加の情報を知ることができた)を与えることができます。
以上、出世するための良いチーム作り、の②でした。
ちなみに、6つの事の1つ目(ポジショニング)、2つ目(コミュニケーション)、3つ目(チャレンジ)、4つ目(ミーティング)は下記にてまとめています。
You have to fight to reach your dream.