皆さんこんにちは。ロンドン在住の公認会計士、忖度CPAです。
今日は経済金融分析シリーズの第2弾で、GDPについて解説していきたいと思います。
ニュースで聞くことの多いGD Pという単語、なんとなくのイメージは知っているものの、いざ説明してくださいと言われると言葉に詰まる社会人の方々は多いのではないでしょうか。ニュースをより深く理解して仕事に役立てたい社会人、合格後を見据えて知見の幅を広げたい公認会計士受験生に向けて、分かりやすくGDPの説明をしていきます。
GDPとは、Gross Domestic Productの略で日本語だと国内総生産と訳されます。GDPは以下の計算式で算出されます。
GDP=消費+投資+政府支出+(輸出ー輸入)
つまり、私たち国民が製品やサービスを購入した金額(消費)に、民間企業が行う投資と政府が行う消費・投資を加え、そこから貿易黒字(赤字)を足し引きしたものがGDPとなります。
そして、日本ではGDPが四半期ごとに公表されておりGDPの増加が継続すると「景気が良くなっている」と判断されます。
そうなんです、察しの良い方はもう気づかれていると思いますが、国民がお金をたくさん使えば(消費が増えれば)GDPは高くなり景気は良くなっていると判断される可能性が高いのです。「お金を使うと経済が回る」と言いますが、そういう意味ではこの格言は本当なんですね。
しかも、国民消費が日本のGDPに占める割合は以下記事でも説明されているように過半を占めています。つまりGDPの半分以上が国民の消費活動によって支えらているということです。
https://shikiho.toyokeizai.net/news/0/623781
少し細かいですが、名目GDPと実質GDPという2種類の指標がありますが、算出期間の物価上昇率を考慮していないのが名目、考慮しているのが実質です。そのため、実質の方が経済指標としての正確性は高いですが、名目も十分景気動向の参考値として注目されています。
日本のGDPは、毎年1月、4月、7月、10月の下旬に公表されています。各四半期末翌月の下旬ですね。
次の公表は2023年7月下旬の公表になります。この前提知識を踏まえて、景気動向判断の基礎となるGDPに注目してみましょう。日本が好景気になることを切に願います。
You have to fight to reach your dreams.
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