こんにちは、忖度CPAです。
今日は英語の話です。
こんな方々に向けて書いています。
- 仕事で英語が必要だけど勉強が続かない
- 勉強しようと誓っても仕事が忙しくてモチベーションに波が出てしまう
- 数ヶ月オンライン英会話を放置していて月額料金を無駄にしてしまっている
下記記事にもある通り、日本で英語を使う場面は年々増加してきており、この傾向はおそらく今後も続くでしょう。加えて、その傾向に合わせて勉強しようと思っている方の数も多いです。
https://corp.en-japan.com/newsrelease/2019/20215.html
しかし、英語が一朝一夕では身につかないことは、すでに皆さんも実感していると思います。その実感は本当に正しいと私も思います。なので、いかに勉強していると思わないで済む環境で英語に触れる量を増やすか、これが重要です。
私は公認会計士としてと働いていますが、入社時にはほとんど英語ができず、一方で海外出向に対する憧れは人一倍強かったため、入社以来数年間英語を勉強し続けてきました。ただ、その道程は山あり谷ありで、もちろんモチベーションの継続に悩んだ時期もあり、英語に対しては色々と考えてきた経験があります。それでも海外出張や短期語学留学などの経験を積ませていただき、やっと海外出向が現実的に手の届く範囲に見えてきたという状況です。
TOEIC換算では入社時から比べて約350点ほどは伸びているかと思います。現状の英語力としては、仕事上で必要となミーティングでは特に支障なく外国人と英語でコミュニケーションを取ることでき、ビジネスメールや資料の読み書きも英語で大きな苦労なくこなすことができています。
私の経験を踏まえて、いかに日常生活に英語を盛り込み、勉強している実感のない中で英語力を伸ばす方法をご紹介したいと思います。主に下記の3部構成で書かせていただきます。
①マインドセット
②単語
③リスニング(シャドウイング)
本日は①マインドセットです。
まず、皆さん英語の勉強としてどのようなことを行っていますか?
昔の私は、英語の勉強に対するモチベーションが高まると、まず本屋に行き、文法や発音の参考書をいくつか選び、買って家に帰ってきてから流し読みをするものの、なかなか定着しないうちに読破もできず、本棚にその本が眠るようになる、という繰り返しでした。つまり、本を買った時点である程度満足し、その内容を自分の頭に入れることができていませんでした。しかも、勉強=本、英語=読み書き、という固定概念が強かったです。
これから努力される、または努力を継続中の皆様には、同じような時間を過ごしていただくありません。もちろんこれらの勉強が無駄になるわけではありませんが、圧倒的に効率が悪いです。
ではどうすればいいのか、まずは「英語はただのコミュニケーションツール」という意識を持ってください。これが本当に重要です。日本人は英語を崇拝しすぎています。結局はただのコミュニケーションツールであり、例えば日本人にとってカタカナの重要性は年々下がってきていると思いますが、あれはカタカナが使用される場面が減ってきているからですよね。その反対で、英語は世界中で使われる場面が多いので、今は誰もができるようになりたいと思っていますが、もし英語が世界で使われなくなる未来が来たら、誰も勉強しなくなります。つまり、未来永劫その価値が維持されるような保証があるわけではなく、あくまで今現時点においては世界で圧倒的シェアを誇るコミュニケーションツールであるため、その世界を舞台として仕事を行う人にとっては重要なスキルの1つになっている、ということに過ぎないのです。昔の人がそろばんを勉強したのは仕事でそろばんが必要だっただけで、現代人がエクセルスキルを磨くのも同じですよね。なので、仕事で必要なスキルという意味では、そろばんやエクセルと大きな差はありません。
これを踏まえて、考えてみていただきたいのは、そろばんやエクセルを使えるようになりたいと思ったとき、「勉強」と「練習」、どっちの用語がしっくりきますか?エクセルの本は大量にありますが、それらの本を買って1ぺージづつ読んで、その上でエクセルを実践する、という人よりも、とりあえずエクセルに触れてみて、やりたいことがあるけどその方法がわからないときはググってみる、という人のほうが多いのではないでしょうか。それはつまり「勉強」ではなく「練習」によって身につけていくイメージですよね。そうです、仕事上必要なスキルは練習によって身につけたほうが圧倒的に効率がいいのです。
英語とエクセルが同じ性質(仕事で必要なスキルの1つ)なのであれば、その身につけ方も同じでいいはずです。つまり、今後は「英語を勉強する」と言うのはやめましょう。「英語を練習する」に変えましょう。このマインドチェンジがもたらす最大の効果は、勉強=本という固定概念から抜け出せることです。だってそうですよね。練習といっっているのに本をただ読んでいるだけでは練習にならないですよね。練習、とは、実際にやってみることを指しますもんね。では、何を練習すればいいのでしょうか。英語を読む、書く、話す、聞く、の4種類のうち、何を練習すればいいのでしょうか。
私の自論では、圧倒的に話すと聞くです。特に最初は話すです。個々の英語力にもよりますが、基本的に読み書きは後から勝手についてくるので、無視してください。何故話すから練習すべきなのか、それは話せる用になってくると英語が楽しく感じるからです。ここ、英語の練習において最重要ポイントです。楽しくないと人間は継続ができません。そしてできるようになっている実感がないと楽しさを感じることはできません。
話してみる→外国人に通じて会話ができる→通じたことで話せるようになった実感が湧いてくる→楽しくなり更に話したいと思うようになる→更に通じるようになり会話が弾むようになる→更に楽しくなり言えるフレーズの幅を広げたくなる→ググったり本を読むことでインプットをする→実際に会話で使えるか試してみる→通じて楽しくなる
これが最強のループです。この状態になったら、もはや自動的に英語力は雪だるま式に向上していくでしょう。楽しさを最優先にしてください。自分がどうしたら楽しいと感じる事ができるかを全力で考えてください。例えば、少し高圧的な外国人と会話する場合、英語力に自信がなければ、会話の前から憂鬱な気持ちになり、会話中も決して楽しいとは思えないでしょう。それであれば、細かい文法や単語は無視して、こちらが言おうとしている英語を汲み取ってくれるような外国人を選ぶべきです。頑張るべきポイントは、相手に関わらず英語が話せるようになることではなく、自分が楽しく英語を話せる環境を探すことです。オンライン英会話や英会話学校を選ぶ際は、そのような観点で検討してみてください。
そしてもう1つ重要なマインドセットは、話す聞くがあまり熟練していない段階では、相手と会話を成立させる必要はない、ということです。つまり、相手が何を言っているかは気にしなくていいので、とにかく自分の言いたいことだけを話してください。これ、めちゃめちゃ気持ちいいですよ。時には、相手の意見と正反対のことを言う結果になったり、今相手が言ったことと全く同じことを繰り返しているだけになる可能性もありますが、とにかく自分が”話す”回数を増やす事が重要です。相手が言っている内容に合わせて自分の発言を変える英語力がない場合には、相手が言っている内容に意識を向けてしまうと自分の発言が出てきづらくなってしまいます。そのような場合は、「このトピックについて話しているのはわかるけど、賛成なのか反対なのか、その理由もあまり聞き取れないな。まあいっか。自分の意見だけ伝えよう。」という気持ちで、とにかく自分の言いたいことだけ言ってみてください。
これは日本人が日本語で行う会話では基本的にありえないですよね。忖度や長いものに巻かれるという文化がある日本では、まず相手の言う内容に合わせて自分の発言を考えるケースが多いです。なので、その日本人のマインドからすると、相手に失礼なことをしてしまっている感覚になると思います。しかし、心配は無用です。何故なら、西欧文化の人々は自分の意見を主張し合うことに慣れている(というかそれが普通になっている)からです。
むしろ、日本人的に相手の意見を聞いてそれに頷いているだけの人は、「何で自分の意見を言わないのだろう」と不思議に思われます。相手が何を言っているかは理解できていないけど、自分はこう思う、という主張がきちんとデキる人の方が評価されるのです。なので、自分の意見を言う事だけに集中していれば、話す練習回数を増やせる上に、評価もついてくるという一石二鳥です。
ある程度話す練習をこなして、自分の言いたいことは言えるようになってきたとしたら、その時はもう相手の言っていることを当初よりは聞き取れるようになっています。これが面白いところなのですが、話すスピードは違えど、自分が話せているとそれと似たようなフレーズを相手が使ったときには必ず聞き取れるようになります。そしてリスニングに重きを置き始めてくると、今度はさらに重要な気づきが得られます。それは、「みんな意外と簡単な単語や言い回しで話してるんだ」という点です。このリスニングと単語についても重要な点ですので、これは次回以降で詳細を解説していきます。
以上、仕事で活躍するための英語に対する重要な3つの考え方の1つ目、マインドセットでした。①楽しく英語を練習できる環境を選ぶ努力、②自分の言いたいことを話すことに全集中する、の2点、是非今日からトライしてみてください。英語の見方が変わります。
You have to fight to reach your dream.