皆さん、こんにちは。忖度CPAです。
今日はビジネスに必要な英語力の伸ばし方の3回目、リスニングの重要性です。
仕事で英語の会議に参加している際、ちょっと集中を緩めた瞬間に英語が聞き取れなくなり会話の内容から置いていかれる、という経験を持っている方は多いと思います。
私も日頃の会議でアメリカ人やイギリス人の英語を聞く機会が多くありますが、やはり一瞬でも集中が途切れると置いていかれることはよくあります。
かといって、リスニング力の向上には日頃の英語にふれる時間をどれだけ増やせるかが大事とは分かっているけれども、なかなかその時間を捻出できない、というのが皆さんの本音だと思います。
この記事では、そんな本音ベースの苦しみを少しでも和らげるテクニックとマインドセットをご紹介します。
まず、テクニックの方からですが、「相手の英語をざっくりと理解しつつ、文脈からその内容を推測する」です。
これは日本語の会議では誰しもが自然とできていることだと思いますが、英語の会議だと「英語が聞き取れないこと」に集中しすぎてしまうあまり、このアプローチができなくなってしまっている人が多いです。どんな会議でも、議題があり、目的があります。そしてその目的に達するための方法について誰かが提案し、偉い人がその提案を受け入れるか、条件付きで受け入れるか、拒否して代替案の模索を指示するか、などの判断を行う、という鉄板の流れがあります。これは言語に関わらず、どんな会議でも同じです。それであれば、まずその会議の参加者の役職や立場、発言者の立場などから、英語で発言している人が「提案者側」か「判断者側」かによって、その内容の大方の予想はつきます。まあここまでは多くの人が「そんなのは当たり前だ」と思うことでしょう。では更に一歩進んで、その発言者の提案又は判断の「理由」について、事前に大方の予想をつけている人はどれぐらいいるでしょうか。これは、言い換えると、ほとんどのリスニングが苦手だという人が会話の中の「理由や根拠、肉付け」の部分が聞き取れないことから、リスニングが苦手だと考えていると言えます。例えば、「My suggestion is xxx, because .....」という発言を聞いているとき、「xxx」の部分は誰が話しても比較的分かりやすい簡潔な英語になります。しかし、「.....」の部分は、人によって話す方法が十人十色であり、さらに理由の方が一般的に熱がこもるので、早口になりがちです。そのため、聞き取りにくい場合が多く、理由を聞き取れていないと発言のすべてが聞けていない気分になってしまうのです。では、どうすればこの状況を改善できるか、それは「その発言者の性格や普段の傾向から、どのような理由でどのような提案を行うかを予想しておく」ということです。ここまでできていれば、殆どの場合、理由や根拠の部分も理解しやすくなります。例えば、営業会議で顧客の受注率を上げるための施策を検討しているとしましょう。最近入社した帰国子女の新入社員が「ネットツールの活用による顧客との接点の増加」を提案したとします。この時、この新入社員がこの提案の理由として説明する内容は、「学生時代から親しんでいたSNSなどのネットツールのマーケティング効果の高さを身にしみて感じており、1件1件のコミュニケーションの濃さは足を使った営業や電話営業には劣るかもしれないが、まず接点を持つ顧客層を広げるという意味では圧倒的に費用対効果が高いため」といった具合になるでしょう。これは、日本よりもDXが進んでいる海外での生活経験を持つ帰国子女、ネットネイティブ世代である新入社員といった特性から容易に想像可能です。一方で、この新入社員が「今だからこそ、足を使って飛び込み訪問を行う事が重要だと思います!」なんて言い出す確率は限り0に近いと想像ができるでしょう。
次にマインドセットですが、これは「全ての単語を聞き取ろうとしない」です。そもそも英語は、日本語と違ってイントネーションやアクセントが重要視されていますが、その理由は「その文章の中での重要な単語がどこなのか、わかりやすくするため」です。つまり、英語自体が全ての単語をきちんと発音するような設計になっていないので、全ての単語を聞き取ろうとする必要はないのです。しっかりと発音されている重要な単語さえ聞き取れていれば、それでOKです。実際にその意識でやってみると、肩の力が抜け、前よりも集中していないのになんとなく相手の言っている事がわかる、という感覚になると思います。誰が何をしのか、何がどういう状態であるのか、など、会話のメインの部分が聞き取れれば、それがどこでいつ行われたのかは5W1Hの質問で聞けばいいのです。実際、日本語の会話でも、1回で相手の言っていることを全て理解するのは難しく、何度も会話のキャッチボールをすることでお互いの認識をすり合わせていくと思います。英語の場合、相手もこちらの英語力は理解できているので、質問が0の方が不自然であり、理解されていないとバレてしまいます。それであれば、もしかしたらすでに言っていたかもしれないですが、相手の話の合間に細かい質問を複数ぶつけてみて、会話形式で認識をすり合わせた方が相手にも喜ばれます。すでに言っていたかもしれないが(Sorry if you have already explained but please let me ask one thing, xxxx)と前置きすれば全く失礼ではありません。日本人は総じてどうでもいいことを気にしすぎですね。
英語に関する重要なマインドセットの①と②については以下でご紹介しています。
http://sontaku-cpa.com/%e3%80%90%e8%8b%b1%e8%aa%9e%e3%80%91%e4%bb%95%e4%ba%8b%e3%81%a7%e6%b4%bb%e8%ba%8d%e3%81%99%e3%82%8b%e3%81%9f%e3%82%81%e3%81%ab%e9%87%8d%e8%a6%81%e3%81%aa%ef%bc%93%e3%81%a4%e3%81%ae%e8%8b%b1%e8%aa%9e/
http://sontaku-cpa.com/%e3%80%90%e8%8b%b1%e8%aa%9e%e3%80%91%e4%bb%95%e4%ba%8b%e3%81%a7%e6%b4%bb%e8%ba%8d%e3%81%99%e3%82%8b%e3%81%9f%e3%82%81%e3%81%ab%e9%87%8d%e8%a6%81%e3%81%aa%ef%bc%93%e3%81%a4%e3%81%ae%e8%8b%b1%e8%aa%9e-2/
忖度CPAでした。
You have to fight to reach your dream.