皆さん、こんにちは。忖度CPAです。
本日は手帳による人生のマネジメント方法のうち、日記という機能の有効性についてご紹介します。
過去にも「手帳」で人生をマネジメントする方法を複数ご紹介しておりますので、以下まとめ記事も是非ご参照ください。
本日お伝えしたい日記の重要性は以下の通りです。
・過去の振り返り
・継続へのインセンティブ
・未来に対する思考の機会
まずは過去の振り返りについて。皆さん、普段の生活の中で過去の時間の振り返りにどれぐらいの時間を使っていますか?友人に余計な一言を言ってしまった、コーチや先生から言われたあの言葉に傷ついた、あの人のこの言動がショックだった、などなど、人間関係に関する後悔や反省に時間を使う人は多いと思います。しかし一方で、自分1人の行動に対する振り返りはどうでしょう。数日前に始めた食事制限を今日も継続できた、今日は早起きができなかった、今日は日記をつけられたなど、色々と頭をよぎることはあっても、「何故今日は継続できたんだろう」、「何故今日は3日坊主になってしまったんだろう」という深さまで考えることはあまりないのではないかと思います。この理由は単純で、人間は社会的な生物なので、自分自身の決めごとは守れなかった場合よりも、人間関係で失敗した時の方がマイナスのインパクトがあることを本能で知っているからなのです。例えば、友人を傷つけてしまい信用を失った場合と、ダイエットすると決めたけど運動を3日坊主でやめてしまった場合、明らかに前者の方がショックの度合いは大きいですよね。
ですが、自分の人生をマネジメントし、理想の人生を手に入れるためには、「自分1人の行動に対する振り返り」にもっと時間・意識を使う必要があります。そして重要なのは、日本人は振り返り=反省という意味で捉えがちですが、良かった点もきちんと振り返ることです。
良かった点の振り返り方としては、どんなに小さな点でもいいので目標に対して自分が取った行動を褒めることです。例えば早起きの目標を立てると、誰でも目覚まし時計をセットすると思います。この場合、実際に早起きできたかどうかは無視してもいいので、振り返りの段階では「目覚まし時計をセットする」というアクションを取った自分を褒めてください。重要なのは、アクションを褒めることです。「明日から早起きするぞ」という意思決定自体は、アクションではないので褒めるには値しませんが、その意思決定を実現させるために昨日とは違うアクションを取った場合には、そのアクションは全て褒めるに値します。極端かもしれませんが、例えば1日目は目覚まし時計を寝室に持ってきた自分を褒める、2日目は目覚まし時計をスヌーズ付きでセットした自分を褒める、3日目は目覚まし時計をベッドから離れた場所に置いた自分を褒める、4日目は昨日より早く寝た自分を褒める、5日目は寄り道せずに昨日より早く返ってきた自分を褒める、6日目は睡眠の質を上げるために寝る前の飲酒を我慢した自分を褒める、7日目は起きた時にすぐ飲める水を枕元に用意した自分を褒める、といった具合です。どうでしょう。たった1週間で驚くほど早起きに対して多くの行動ができることが分かっていただけるでしょうか。目覚まし時計を寝室に置かずに自然に目が覚めるまで寝ていた人間が、帰宅時間や飲酒習慣にまで変化を起こしているのです。重要なのでもう一度書きますが、この1週間で、1回も早起きに成功していないとしても、毎日自分を褒めてあげてください。このように毎日何かを少しづつ変えながら早起きにチャレンジしていれば必ず早起きができる日がきます。
次に、上記のような毎日のチャレンジや良かった点を日記に書き留めていくことで、継続へのインセンティブがうまれてきます。継続へのインセンティブとは、つまり「今日もやってみるか」という気持ちです。これは本当に日記をつけてみないと分からないのですが、人間は、自分が思っているよりもはるかに過去の記憶を忘却しています。昨日の夕飯をすぐに思い出せない人は多いと思いますが、いつ早起きの目標を立てたのか、いつまではチャレンジを継続していたのか、いつからチャレンジができなくなってしまったのか、正確な日付や内容は日記などの記録につけていないと必ず忘れます。そしてその正確な記録を見ないと、そのような目標を立てた事実自体も忘れていってしまうのです。一方で、日記のように正確な記録をつけていると、「あの時はこのような事を考えていたのか」、「意外とあの目標を立ててからまだ1年もたってないんだな」、「せっかく一回思い立った目標だし、もう一回やってみるか」という気持ちになります。また、「昨日まで5日連続でアクションできてたから今日も頑張ろう」という気持ちにもなります。これが継続には必要不可欠な要素です。
最後に、日記を書いている時間は、過去の振り返りとともに未来に対する思考の機会を提供してくれます。つまり、過去の良かった点と改善点を考える事で、より効率的に、上手に、その目標を達成するにはどういう手段があり、どういった追加の工夫をすることができるのかを考えることができるようになります。この時間も非常に重要です。どんな目標でも、最初から最短距離のアクションプランを立てることはできません。常にトライ&エラーを繰り返しながら、最短ルートに徐々に近づいていくのが目標達成への道のりです。そのためには、日々小さなトライ&エラーを積み重ねていく必要があり、その「トライ」をするためには過去の学びを踏まえて未来のアクションを考えていく必要があるのです。
日記をつけるメリットをご紹介しました。少しでも日記をスタートする方がいれば嬉しいです。
You have to fight to reach your dream.