みなさん、こんにちは。忖度CPAです。
(引用:日本銀行公表数値によるNHK作成グラフ)
以下記事にあるように今日の日経平均株価バブル後最高値の理由の1つとしても挙げられている短観ですが、皆さんはいったいどういった指標なのか説明できますか?
https://jp.reuters.com/article/tokyo-stx-close-idJPKBN2YJ0BJ
日本経済指標として非常に注目度の高い短観、どういった指標なのか一緒に勉強してみましょう。
まず、短観とは日本銀行が3ヶ月ごとに公表していて、日本の景況感を表すとして注目度が高い指標です。
3ヶ月ごとに各企業に「現時点における景気と3ヶ月後における景気についてどう感じていますか?」という類の質問をし、回答は1)良い、2)さほど良くない、3)悪い、の3種類から選択をします。
例えば50%の企業が良いと回答し30%の企業が悪いと回答した場合、50-30=20と差分を計算し、その差分がプラスであれば景況感は良い、マイナスであれば景況感は悪い、と判断します。3ヶ月前の調査の結果が15であれば、前回比で5ポイント(20-15)改善したと判断されます。
また、企業の大きさや業種で6カテゴリーに分けて結果が公表されています。大きさは大企業、中堅企業、中小企業の3種類。業種は製造業、非製造業の2種類。これらを組み合わせて合計6カテゴリーに分類されます。
特に注目度が高いカテゴリーは2つ。大企業・製造業、大企業・非製造業です。
大企業の景況感は中堅企業及び中小企業の先行き見通しにも大きな影響があるので、大企業が注目されるのは自然なことですね。
このブログを更新している2023年7月3日に公表された同年6月の短観では、大企業・製造業の結果が7期ぶりに改善(ポイントが前回比で上昇)したということで話題になっています。四半期ごとの公表なので、7期というと1年9ヶ月ぶりの改善ですね。円安による輸出産業の先行き期待感、マスク規制緩和後のインバウンド需要増、日経平均の好調に伴う市場への楽観など、色々な要因が考えられると思います。皆さんの会社は短観アンケートにどう回答しているか、またその回答が皆さんの感覚と一致してるかどうかなど、これを機会に興味を持ってもらえると更にニュースが楽しくなると思います。
You have to fight to reach your dream.
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